独身異常者、結婚相談所へ ~写真撮影編~

1.撮影予約

標準プランの中には写真屋でプロフィール写真を撮ってもらう費用も含まれている。

相談所と提携している写真屋の中から行きやすい店舗を選んで予約をしてみたところ、マイページに担当者からのメッセージが届いた。

logi-lab.com「このサイトを服装の参考にしてください。」とのことだった。

この時点では担当者とは2回顔を合わせているのだが、その2回とも「地味な色のマウンテンパーカー+太めのジーンズ」といった服装だったため、気を利かせてくれたのだろう。

サイトの内容はほとんど見ずにざっと各項目の見出しを眺めただけだが、その見出しで精神的なダメージを食らった。

「30代夏のファッション」とか「40代婚活パーティー向けファッション」とかばかりで"20代"という文字列がどこにもないのである。

あと数か月で20代が終わってしまう現実を再確認してしまった瞬間だった。

 

2.写真屋

服装はとりあえずストライプシャツ+チノパン+革靴にした。ビジネスカジュアルっぽいものが良いというので、シャツはタックインできる丈のものを選んだ。

岡山・倉敷は慢性的に渋滞している。国道2号線とか倉敷駅半径5kmあたりの道路は特に酷い。2車線道路の片側がしれっと右折待ちレーンに化けたり、交通量の多い道路同士の交差点が頻発したり、渋滞を発生させたくて仕方ない感じが伝わってくる。

そんな渋滞を見越して早めに出発し、予定通り写真屋に到着。ここでまた精神的なダメージを食らう羽目となった。

愛する家族との記念写真を撮ろうとしている家族連れで店内はごった返しており、まさに「みんな愛する家族と写真撮っとる。独身異常者はお前だけ。」状態になってしまったからだ。

早くここから立ち去りたいという気持ちでいっぱいになったが、富田流の技 無極を発動して順番を待った。

 

3.撮影開始

ようやく拙者の番となった。まず初めにホワイトボードに名前を書き、それを掲げて写真を撮った。拙者は囚人か何かだろうか。

次にカメラマンに言われるがままにポーズをとる。

①右足を前にして手は腰のあたりに沿えるポーズ

②左足を前にして両親指をポケットの中に入れるポーズ

そして…

 ③として、これをさせられた。

f:id:GIGA_yurishi:20190521002022j:plain

※参考:元ドイツ代表のメスト・エジルさん

口角が上がりそうになるのをひたすら耐え、何とか撮影は終了した…かに思えた。

 

4.再撮影

帰宅し、ベッドに寝ころびながら本気ツイッターに勤しんでいたところ、担当者から突然電話がかかってきた。

「シャツのストライプで写真がぼやけてしまったので、写真を取り直してほしい」とのことだった。とても面倒臭いが、写真が用意できないことには婚活が全く進まないので、今度はぼやけないように無地のシャツを着て、再び写真屋へ向かった。

駐車場に着いた途端に突然の大雨に襲われた。そのとき履いていたのはコードバンの革靴、雨は天敵である。大急ぎで入店し、シャツの上に羽織っていたどうでも良い上着で一生懸命に水分を拭う。何やってんだこいつという店員からの視線を感じたが、水シミになるくらいなら異常者扱いされた方が遥かにマシだ。

水シミにならないか不安過ぎて、周囲の家族連れを気にする余裕も無かったため、気づいた時には拙者の撮影の順番になっていた。(水シミは回避できました)

前回同様に①・②のポーズをこなし、さあ腕組みか…と身構えるも、要求されたポーズは前回とは異なり

 これだった。

婚活事情はよく知らないが、これはよくあるポーズなのだろうか。

婚活アプリとかでこういう写真載せたら、心無い女性さんに晒し者にされかねないのでは?などと思ってしまった。

 

ともかく、写真撮影は終わった。やっと次のステップへ進むことができる。

 

~続く~